Knowledge Reports #02
株式会社スノーピークビジネスソリューションズ 様
アウトドアブランドが仕掛ける「人材問題」へのソリューション
株式会社 スノーピークビジネスソリューションズ

取締役 事業戦略本部長 藤本 洋介 様
ナレッジ・マーチャントワークス株式会社

代表取締役 染谷 剛史
Knowledge Report #02
Knowledge Reportsは、最新事例やトレンドを紹介するコーナーです。
第2回目は、多くの企業が抱える組織・人材問題の解決に、新風を吹かせる企業として注目を浴びる、スノーピークビジネスソリューションズ様(以下SPBS)をご紹介します。SPBSでは「自然と、仕事が、うまくいく。」をコンセプトに、「オフィス×アウトドア」「研修×アウトドア」「コンサル×アウトドア」といった独自の切り口で人材問題や働き方改革にイノベーションを仕掛けています。SPBSの可能性と今後の展開について、取締役 事業戦略本部長の藤本氏にお話をお聞きしました。
企業には、なぜ「アウトドア」が必要なのか?
染谷
先日は、株式会社ドトールコーヒー様の“Change DNA”を実現するビジョン浸透合宿で、一緒にコラボレーションしていただき、本当にありがとうございました。
藤本
サービス業向けの組織人材開発に強みのあるナレッジ・マーチャントワークス(以下KMW)さんのスキームと、アウトドアプログラムに強みを持つ当社(SPBS)の強みをうまく融合することができた合宿、いい場になりましたね。
染谷
人と人を繋ぐキャンプの効果を、あえてビジネスに。その斬新な取り組みが、今注目されています。本日は御社について改めて詳しく教えてください。
藤本
SPBSは2016年7月に、アウトドアブランドのスノーピークと、ITを活用した企業コンサルティングを行うハーティスシステムアンドコンサルティング(以下ハーティス)の合弁会社として設立されました。僕もハーティスの出身です。さまざまな働き方を模索している中、いろんなご縁から、代表の村瀬が高知県の山奥にこもってキャンプをしながら自然の中で仕事や事業計画を考えたところ、すごくスムーズに進んだりアイデアがたくさん出たりした体験から、「キャンプで仕事する」という働き方を思いついたんです。そこで実践してみると、これがすごくワクワクしたと。そこで次はオフィスにアウトドア用品を置いたり、新入社員の懇親会でキャンプをやってみたところ、これがまた良かった。アウトドアには、普段のデスクでは得られない効果や可能性があることを強く実感したんですね。そこで、大好きなスノーピークに自分たちのアウトドアワークスタイルを自慢しにいこう! 企業ユーザーとして事例化してもらおう!ということになって、山井社長へ会いに行ったところ、意気投合してビジネスユーザーにサービスとして提供しようということになり、それが設立の発端となりました。
染谷
なるほど。そこから、具体的にはどのようなサービスが生まれたのですか?
藤本
スノーピークには、自然とふれあうことで、人間性を回復させるというミッションがあります。そんなアウトドアの力を、オフィスワーカーの方々に実感してもらうような「仕掛け」をSPBSでは提案をしています。具体的には、アウトドアを切り口とした研修事業や企業コンサルティング、アウトドアオフィスの構築を行っています。
「 関係性の質の向上 」をアウトドアで
染谷
会社を飛び出して、大自然の中に行くと、視点が切り替わって、心が解放されますよね。先日のビジョン浸透合宿では、普段超えられない部署や階層の垣根を超え、自然と協力し合っていた。なぜ、アウトドアにはそのような効果があるのでしょうか?
藤本
大自然の中では「人」って肩書きがあまり意味も持たなくなり、「人」の原点に立ち返ることができます。ビジョン浸透合宿でも、社長も幹部の方々も一緒になって、自分のテントを張り、寝床を作りました。中にはうまく作れない人も出てくるので、皆さん協力しながら共同作業をやります。そして、青空の下やテントで議論をすれば前向きな意見が飛び交い、焚き火を囲めば自然と本音が出てきます。すると、一人一人がフラットに心で繋がり、チームはより強くなります。アウトドアやキャンプには、そんな「関係性の質の向上」に最適な要素が、詰まっているんですね。
染谷
まさに、焚き火を囲い語り合った時の熱量、あの一体感は忘れられません。アウトドアはリフレッシュの要素もありますが、それだけでなく、伝えたいメッセージがより濃く相手に残る瞬間を作り出す、組織開発やチーム構築に適したコンテンツだと改めて感じました。
オフィスにも「アウトドア」を取り入れる
染谷
ビジョン浸透合宿の相談をさせてもらった時に「オフィス×アウトドア」の話を聞いて、たまたま弊社が新オフィス移転のタイミングということもあって、すぐに導入させて頂きました(笑)。オフィスは、自然とは少し遠い、真逆の関係になりますが、どのような効果があるか改めて聞かせてください。
藤本
先ほどお話した、アウトドアでの「人間性の回復」というのはスノーピークのミッションでもあります。そこで、社内にもアウトドア要素を取り入れることで、人間らしい健康的なワークスタイルや、今までとは違う関係性を生み出せないかと考えました。それが「オフィス×アウトドア」です。KMWさんは、実際に導入されていかがでしたか?
染谷
オフィスの中央付近に、スノーピークの「テーブルセット」を置きました。ここでは、何かを生み出したり、気軽にセッションするミーティングで使っています。また、一番日当たりの良い場所に「焚き火用テーブル」を囲んで「ローチェア」を置きました。低めで深く腰掛けることから、相手としっかり向き合って話せるんですね。取締役ミーティングを実はここでやっているんです(笑)。
藤本
それは興味ありますね。どんな場になっているんですか?
染谷
私はオーナーなので、会議室では厳しく詰めてしまうようなテーマもあります。でも、この場所では、前向きに、本音で発言できるんです。すると皆も活発に改善案を議論してくれます。もちろん会議室も必要ですが、こういったメンバーとの深いコミュニケーションやオープンな議論ができるスペースは必要ですよね。特に「関係性の質」の向上は強く感じていて、導入してよかったと感じています。
藤本
それはよかったです(笑)。当初は、リフレッシュを目的に導入いただくことが多いのですが、それ以上の効果を実感していただいています。特に、人との関わりや仕事への向き合い方を考える良いきっかけとなったと言っていただけるのは、嬉しい限りです。
タッグを組んで「働く喜び」を実現
染谷
今後も提供の幅は広がっていきそうですね。次なる展開を教えてください。
藤本
今、日本でキャンプをする人の人口は、まだ7%ほど。そんな背景もあって、多くの人にとって新鮮味があるサービスなのかもしれません。ですが、キャンプの人気は年々急速に高まっていますから、企業からのニーズもさらに高まっていくと感じています。今後も、大自然の壮大なパワーを通じて、人を「健全に」成長させていきたいんです。社員の間に蔓延する、閉塞感や失望感に対し、解決策がわからない。そんな企業に新しい働き方を提案していきたいですね。
染谷
KMWとしても、SPBSのような独自の強みを持つ企業とタッグを組み、シナジーを生むことが、結果的に顧客への最適なサービス提供に繋がると考えています。
藤本
KMWさんが対象とされているサービス業は、AIが進化してもなお「人」が重要な資産であることに変わりはありません。そこを大切にして活動されているKMWさんとタッグを組み、アウトドアという側面からもワーカーの「働く喜び」を実現していきたいですね。
染谷
今後もタッグを組んで、いろいろと仕掛けていきたいですね。これからもどうぞよろしくお願いします。
PAGE TOP ▲